2012年6月発売のキヤノンのEOS一眼レフ用交換レンズ、EF40mm F2.8 STM について、製品写真や使用感、作例などをお届けします。
EF40mm F2.8 STM
↑フード、ES-52 を装着。
フードを装着してこの薄さです。
デザイン
EFレンズのなかで、最薄・最軽量を実現しています。パンケーキレンズと呼ばれたりしますね。パンケーキとは日本でいうホットケーキのことのようです。見た目も持った感じも、とにかく薄いです。
印字、ボタン、その他外装はEOS一眼レフになじむデザインです。
カメラ全体が小ぶりにまとまるので、室内でさっと使えるし、外へも持って出かけやすいです。
仕様
レンズ構成 | 4群6枚 |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最小絞り | 22 |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 0.18倍 |
フィルター径 | 52mm |
最大径 x 長さ | 68.2mm x 22.8mm |
質量 | 130g |
APS-C機では、35mm判換算で64mm相当となります。
キヤノンカメラミュージアムに詳しい情報が掲載されています。
EF40mm F2.8 STM – キヤノンカメラミュージアム
操作性
ワンショットAFのあとにピントリングを回転させるだけでMFが可能なフルタイムマニュアルフォーカス機構を搭載しています。AFでのピント合わせのあともレリーズを半押ししていれば、AF/MF の切り替えボタンを触らないまま、MFが可能です。
ピントリングがメカニカルではないです。最短撮影距離や無限遠でピントリングが止まることはなく、ぐるぐる回ります。
写り
薄く小さいのによく写ります!発色も綺麗です。
開放では周辺光量が不足するけれど、絞ると改善します。メーカーによると非球面レンズを一枚使っていて、画面周辺までよく解像するとのことですが、個人的には周辺(四隅、ほんとの隅っこ)は若干解像が甘い気がします。
ボケ
なかなかいい感じにボケます。
歪曲収差
建物の外壁を写しました。歪曲収差補正なしの画像です。わずかに樽型の歪みがあります。
デジタルで歪曲が気になる場合は、キヤノン DPP、Adobe Lightroom その他のアプリで補正すれば直ります。DPP や Lightroom にはレンズ補正のプロファイルがあり、それを適用すると綺麗に直ります。
逆光
画面内、左上に太陽。
フレアが出ています。
画面外、右上に太陽。
問題のあるようなフレア、ゴーストは見られません。
逆光の条件では、フレアで画面が白くなることがあります。しかし、逆光に弱いとまではいかないと思います。まずまずの写りをしてくれます。
作例
ISO1600, 1/125秒 F2.8 四日市名物、とんてき。豚汁もついて豚づくし。
ISO400, 1/1600秒 F8 街の様子。サニー16ルールの条件です。
ISO400, 1/1600秒 F8 町、田んぼ。
ISO400, 1/125秒 F2.8 夕暮れ、玉ボケ。
ISO400, 1/2000秒 F6.7 夫婦岩を眺める二人。
ISO100, 1/4000秒 F2.8 フェンス、ソーラーパネル、マンション。
ISO400, 1/5000秒 F2.8 ボケたポール。
ISO400, 1/8000秒 F2.8 壁(手前ボケ)の向こうにアパート。
ISO800, 1/125秒 F2.8 チョコバナナパフェ。
ISO400, 1/6秒 F8 夜のガソリンスタンド。
ISO400, 1/250秒 F4 四日市市マスコットキャラクター、こにゅうどうくん。
ISO400, 1/2000秒 F5.6 ハト。
ISO400, 1/6000秒 F3.5 木の枝。
ISO400, 1/60秒 F6.7 雨降り。
ISO400, 1/1500秒 F8 ワイヤード・ワールド。
ISO100, 1/2500秒 F2.8 フェンスと家々。
ISO400, 1/1000秒 F8 近鉄湯の山線。
ISO400, 1/40秒 F8 夕暮れ。
最後に
以上、キヤノン EF40mm F2.8 STM レビュー でした。最後までご覧いただきありがとうございました!
他にもレンズのレビューを書いています。ぜひご覧ください。
キヤノン EF28mm F2.8 レビュー